コラム

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五気 ② 五気の養生

身体は環境の影響を受け常に変化しながら、健康を保つよう働きます。
心身を養い、健康を守るためには日々の生活習慣を見つめ直し、
季節の変化を考慮した五気の養生も必要です。

五気の養生は、人は自然の一部であるとする〈天人合一〉の考えのもと、
自然に抗わず自然と調和する考えです。
五気に該当する季節をひとつ前のコラムでご紹介しています。
春…[風] 夏…[暑(熱・火)] 長夏…[湿] 秋…[燥] 冬…[寒] 

季節の変化により気温差に留意した衣類の調節、住環境を整える工夫をします。
夏には涼しく、冬には温かくして過ごしますが、夏は冷たい飲食物の摂り過ぎや
エアコンなどの風を直接長い時間浴びるなどで身体を冷やしすぎることがないよう注意しましょう。

同様に冬も身体を温めすぎると自律神経の乱れなどから健康に良くない影響を与えることもあります。
何ごとも過剰は不足と同じく、好ましくありません。
また、四季折々の旬の食材には、その時期に身体に必要な栄養素が豊富に含まれていますので
旬の食材をできるだけ意識し、美味しくいただくことが食養生となります。

季節に合わせた夏、秋、冬の養生法を過去コラムに掲載しています。
また、次の機会に春の養生法についてお話します。