パソコンやスマートフォンが身近になり、私たちの生活は大きく変化しました。
時間や場所を問わずに人とやり取りでき、多様で膨大な情報を得られるようになったことで、
これらは今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。
しかし、その一方で、パソコンやスマートフォンの長時間使用によって、
肩こりや眼精疲労に悩む人も増えています。
眼精疲労は、その名の通り目に負担がかかることで起こるもので、
目の痛みやかすみ、充血などの症状だけでなく、
頭痛や肩こりといった目以外の部分にも影響を及ぼします。
こうした眼精疲労には、即効性のある特効薬はありません。
目の病気や度の合わない眼鏡など、原因が明確な場合は、それらを治療したり
眼鏡を作り直すことで改善が期待できますが、
パソコンやスマートフォンが原因の場合、それらを完全に使わないようにするのは、
現代社会では難しいことです。
最近では、「デジタルデトックス」という方法も注目されています。
これは、デジタル機器と一定の距離を置き、疲労やストレスを軽減する取り組みです。
具体的には、使用時間や場所に制限を設けたり、通知をオフにしたり、自分の生活スタイルに合わせて
無理なく続けることが大切です。
また、食生活からも眼精疲労の改善にアプローチできます。
目の健康維持に重要なビタミンAやβカロテン、アントシアニンを含む食べ物がおすすめです。
ブルーベリー、人参、ほうれん草、小松菜、あなご、レバーなどです。
漢方薬膳では、体を構成する気血水の内の血(けつ)が、目の健康維持に役立つと考えられています。
血を補うなつめや黒ゴマ、卵、ぶどうなどです。
全ての食材を摂取することは難しいので、毎日1つずつでも日々の食事に入れてみたり、
おやつとして食べてみるなどで、気軽に取り入れてみてください。