コラム

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食養生〈食物編〉

前回に引き続き、食養生についてお話していきます。
私たちのからだは、日々の食事からできています。
前回のコラムで、身体を冷やす食べ物は避けるようにとお伝えしましたが、
漢方医学では、体を冷やす食品を好む方や冷え性の方は水分代謝が乱れやすく、
余分な水分が体内に滞りがちになるとされています。
溜まった水分が炎症を起こすと、鼻炎などの症状となってあらわれてくると考えられているのです。

漢方薬は、冷えや水分代謝の乱れの解消のために構成された処方も多いのですが
漢方薬を飲むだけでなく、食事の面からも身体を冷やさないように心がけてみてはいかがでしょうか。

体を温める食べ物 例
【温かいもの・加熱したもの】
芋類・豆類・根菜のほか、納豆・みそなどの発酵食品
醤油、山椒、生姜、日本酒、紹興酒など

体を冷やす食べ物 例
【冷たいもの、生もの】
白砂糖・黒酢・葉野菜・植物油・果物・白米
コーヒー・ワイン・ウイスキー・ビール

自分の体質や体調をふまえて、冷やす食べ物と温める食べ物のバランスを保つことが大切です。

次回は、生活習慣〈運動編〉の面から養生についてお話ししていきたいと思います。