コラム

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プロバイオティクスとは

最近、ヨーグルトなどにも記載されているプロバイオティクスとはどのようなものなのでしょうか?
耳にはするけど詳しくはわからないというかたに、簡単にご説明させて頂きます。

腸内の勢力争い
私たちの腸内には乳酸菌をはじめとする有益な細菌=善玉菌、と、発ガン関連物質を作るウェルシュ菌などの
体に害を及ぼす細菌=悪玉菌、その中間で日和見菌という大きく3区分が常に勢力争いをしております。
この腸内での勢力分布が健康状態に影響を及ぼしているのです。

プロバイオティクスとは
イギリスの微生物学者フラー博士によって定義された考え方です。現在では「十分な量を摂取したときに有用な効果をもたらす生きた微生物」のことをいいます。
お腹の勢力争いを整え、腸内環境を改善し健康な状態へと導く、影響をおこす生きた微生物のこと。
また、その微生物を含む食品もプロバイオティクスと呼ぶこともあります。
乳酸菌は代表的な菌の1つと言えますが、乳酸菌の中でも多くは腸に達する前の胃で胃酸などの消化液により
死滅してしまい、ほとんど生きて腸まで届きません。
一方、乳酸菌の中でも一部の強さを発揮する菌、ホッカイドウやガセリやビフィズスなどには生きて腸まで届く菌があり、腸の中で有益な細菌として働きをすることがわかっています。

プロバイオティクスの効果は、現在様々な研究がなされており、有益な働きが次々と学会等で
発表されています。
たとえば…
・免疫力を高める、免疫物質を誘発する
・O-157等、病原性大腸菌群の有害菌が腸に付着するのを阻害する
・生活習慣病の予防…などなど

プロバイオティクスにあたる乳酸菌で、有名なものがプランタラム菌やカゼイ菌があります。
これらの乳酸菌は腸に届くと、腸に棲み付いていて体を守る働きをしている善玉菌を増やしてくれます。
プロバイオティクスには今後も新たな効果が大いに期待されます。