漢方の考えでは、胃腸機能を司る脾胃(ひい)は湿気を嫌うと言われています。
湿気が多い中だと胃腸は本来の力を発揮できず、胃もたれや食欲不振などの不調に
つながっていくと考えられています。
海に囲まれている島国の日本では湿気がこもりやすいので、日本人は胃腸が弱い人が多いと言われています。
夏場は暑さを解消するため、水分や冷たいものを摂る機会が多くなります。
過剰な水分の摂取で胃腸が弱りがちとなり、さらに体も冷えることで
胃腸自体の働きが鈍くなりやすい季節といえます。
弱った脾胃を助ける働きをする食材として、米・もち米・きびなどの穀類や、
トウモロコシ・えんどう豆・そら豆などの豆類、カボチャ・サツマイモ・ジャガイモなどの
芋類があげられます。いずれも体のエネルギーを補う食べ物となっています。
水分や冷たいものを適度に摂りつつ、消化の良い温かい物も取り入れることで、
胃腸への負担を減らしていけると良いですね。