便秘の最大の原因は、実は、朝起きてからの慌ただしさにあります。
私たちのからだには、排便を促すメカニズムとして、
「直腸・結腸反射」「胃・大腸反射」という２つのシステムがあります。
「直腸・結腸反射」は、便が直腸に達するとシグナルが大脳に送られて便意となり、
これを受けて大腸が便を排泄させる運動を起こすもの。
「胃・大腸反射」は、食べ物が胃に入ったときに大腸が反射的に収縮して、
便を直腸に送り出そうと運動をはじめるシステムです。
起床後に水を一口でも飲めば、「胃・大腸反射」によって腸管が動き、便意を催しやすくなります。
しかしそのとき、朝の忙しさ・慌ただしさゆえに、その便意を我慢し続けると、
反射反応が起こらなくなり、便秘になりやすくなってしまうのです。