コラム

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〈副鼻腔炎と漢方薬〉

副鼻腔炎に良いとされる漢方薬はいくつかあります。
漢方薬は、症状にあてはまるか、自分の体質に合うかを考慮して、最も合っているものを選びます。



〈葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)〉 
効能効果
比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎
副鼻腔炎や慢性鼻炎で、鼻の通りが悪く、つまるもの。頭痛を伴うことが多い。
体を温め余分な水分の排出を促すことにより、鼻づまりなどの症状を改善します。


〈辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)〉
効能効果
体力中等度以上で濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:
:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)慢性鼻炎症状で、乾燥が進んだもの。熱感のある鼻づまり。
熱を冷ます働き 乾燥して排出しにくい鼻づまり、熱をもち鼻の痛みがあるなどの症状を改善します。


〈鼻療(びりょう)〉
効能効果
体力、体質を問わず4歳~高齢まで服用可能 アレルギー性鼻炎、鼻つまり、鼻水、鼻よりくる頭痛及び頭重、鼻腔炎、蓄膿症、肥厚性鼻炎
脾胃を強化することにより体の抵抗力を高め、体質改善をし、鼻を含めた体の不調に効能をもたらします。


漢方薬を服用される場合、医師の治療を受けている方は主治医にご相談ください。
服用と並行して、より効果的にするために「養生(ようじょう)」も必要です。
コラムのバックナンバーVOL31~VOL33まで「養生」についてお話していますので、ぜひご覧ください。