コラム

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「気・血・水」②「血」

今回は「気・血・水」の「血(けつ)」についてお話します。
漢方では、「血」は血液だけでなく、正常に血液循環がなされているかといったことも含まれるため、
もう少し広い意味での考え方となります。
「血」が滞りなく流れることは、健康には欠かせません。
「血」の不調で代表的なものが、「瘀血(おけつ)」と「血虚(けっきょ)」です。

瘀血(おけつ)
「血」の巡りが悪く、滞りのある状態です。
流れが悪いと、カラダのすみずみまで酸素や栄養をいきわたらせることができないため、
冷え、肩こり、高血圧、月経の異常、頭痛などのさまざまな不調があらわれます。

血虚(けっきょ)
身体をながれる血液が不足した状態です。
低体温、低血圧、不眠、めまい、ふらつき、こむらがえりなどの不調があらわれます。

「血」の不調の原因は、体質や遺伝などの影響もありますが、
毎日の食事から「血」を作り出しているため、胃腸を整えるということも大切です。
栄養不足や偏食、脂肪の多い食品の摂りすぎなどがないか食生活を見直しましょう。
睡眠不足などの不規則な生活の積み重ねも「血」の不調の原因となるため、注意が必要です。