コラム

70

健やかな皮膚を保つ ④

皮膚トラブル② 蕁麻疹
皮膚トラブル「蕁麻疹(じんましん)」に注目していきます。

蕁麻疹の症状とは、皮膚の一部分が赤く盛り上がる(膨疹 ぼうしん)が身体にでき、時間とともに消えていきます。多くの場合はかゆみを伴い、チクチクした焼けるような感覚が伴うこともあります。個々の膨疹は数分から数時間で消失するのが一般的となりますが、半日から1日続くこともあり、また消失しながらも次々と新しく膨疹ができるといった場合もあります。

原因は、食品や食品添加物、薬剤、ウイルス感染や摩擦、寒冷、日光などの刺激のほか、疲労やストレスなどによるもの、運動、入浴等で汗をかいた時に出現するものなど、さまざまなものがあります。複数の原因が重なっている場合もあり、体質や体調によっても症状が起こります。

喉の違和感や呼吸困難、下痢などの症状が見られる場合や、まぶたや唇の腫れがある場合は、すぐに病院を受診すべき症状となります。

漢方薬 「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」は、蕁麻疹(じんましん)や湿疹、膿をもつような皮膚疾患の初期の方などにおすすめの漢方薬です。江戸時代の医師、華岡青洲が中国の「万病回春」の処方を応用し、日本人向けに10種類の生薬を用いて毒素を敗退させることを目標に考えだされた漢方薬となります。
医師の治療を受けている方は、服用前に医師又は薬剤師にご相談ください。