コラム

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梅雨の不調 ①

梅雨は、病院を受診するほどではないが何となく身体が疲れやすい、だるい、重い、頭痛がするなどといった
さまざまな不調が起こりやすい季節です。
梅雨の時期に体調がすぐれない原因として、気圧の変化や寒暖差などによる自律神経のバランスの乱れや、梅雨時期の「湿気」などが指摘されます。

漢方では、季節により気候の変化「六気(りっき)」…風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、
燥(そう)、火(か)の影響を受けると考えられており、この「六気」の中で、雨が多くジメジメした梅雨に
起こりやすい体調不良の原因は、「湿気(湿)」が影響しているとされます。

「湿」の影響を大きく受けると身体の水分の巡りに滞りが生じ、体内の水分がカラダのさまざまな部位にとどまったり、かたよって存在してしまうことにより不調を引き起こします。頭痛や頭重感、手足の冷え、むくみ(浮腫)や重だるさなどのほか、めまいや食欲不振、胃の不快感などがみられることが多く、気分が落ち込み、気力が出ないなど精神面での不調を引き起こすことがあります。

梅雨の体調を整えるお話は次回に続きます。