コラム

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夏の不調 暑邪(しょじゃ) ②

気候の変化は正常なものでも、時として健康を損ねる要因となることがありますが、厳しい暑さが連日続くような猛暑や気温が上がらない冷夏など、季節に不相応な気候の変化は、さらに不調の原因になる場合があるとされています。

〈暑邪によりあらわれやすい身体の不調〉
猛暑の夏は、六気のうち「暑邪」の影響をもっとも強く受ける季節となります。
気温の上昇に伴い、身体に熱がこもり体温があがるため体内の水分や体力が消耗されていきます。ほてり、のどの渇き、むかつきのほか、発熱、多量の発汗、顔面紅潮、頭痛、動悸、息切れ、めまい、倦怠感などがあらわれやすいとされます。
こまめな水分補給を心がけ、脱水症状や熱中症には充分な注意が必要です。


次回コラムでは、暑邪の対策についてお話します。