コラム

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陰陽五行説 ①

「陰陽五行説」とは、それぞれ別々に発生した「陰陽説」と「五行説」の
二つの説を合わせて定義した、漢方の基本となる考え方です。

「陰陽説」
全ての事がらは、「陰」と「陽」の二つの要素に分類できるという考え方です。
「陰」と「陽」が、お互いの過不足を補い合い、相互に対立や依存をしながら
バランスが保たれているとされています。
一方が無ければもう一方も存在しないとする考えで、そのバランスは固定されているものではなく、
その時々の条件によって、どちらかの勢いが衰えたり盛んになったりを繰り返し常に変化しているとされます。

陽…「太陽」「天」「動」「明」「昼」「夏」など
陰…「月」「地」「静」「暗」「夜」「冬」など


「五行説」
五行説では、万物の成り立ちを「陰」「陽」よりさらに細かく 
五行「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)」という自然界に存在する五つに分類し、
これら五行が運動と変化によって循環することであらゆる現象が成りたっているとする考え方です。