コラム

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秋の不調 燥邪 ①

秋の気配が深まる季節の変わり目、暑さや発汗などにより多くのエネルギーを消耗した夏の疲れに加え、
秋にかけての気温や湿度の変化などにより、身体の不調が起こりやすいとされています。

漢方では、気温や湿度などの変化によって身体に影響を与える外部の要因を「外邪(がいじゃ)」とし、
それらを季節ごとに6つに分類したものを風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)
湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)と呼んでいます。

秋からの乾燥した大気の影響をうけるものは、燥邪(そうじゃ)となります。
燥邪に侵されると体内の水分が消耗されやすく、潤いが失われるため、
口・喉・鼻・眼の乾燥や空咳、痰、喘息、皮膚や髪の乾燥などの症状があらわれやすくなります。

秋は過ごしやすい季節となりますが、暑さが過ぎても体調には充分注意が必要です。