先にお話しした「脳腸相関」の関係により、腸は自律神経の影響を受けやすいとされています。自律神経が乱れると腸の働きが低下し、腸内環境を悪化させる原因のひとつとなります。
心身の疲労やストレスが自律神経に悪影響を及ぼすため、「腸活」には食事のほか睡眠や運動などの毎日の生活習慣の見直しが必要となります。
〈睡眠・運動〉
睡眠不足は自律神経の乱れにつながります。睡眠時間を長くとるだけでなく、質の良い睡眠で十分な休養をとり、脳を休息させ心身の回復をはかりましょう。
また、継続して無理なく適度な運動をすることは、「腸活」に効果的とされています。ウォーキングやストレッチなど軽めの運動から始めるのがおすすめです。
~ウォーキング~
ウォーキングで刺激されると、腸の働きが活性化します。距離や時間にとらわれず、体力、体調に合わせ無理のない程度で続けることが大切です。
~ストレッチ~
ゆっくりと深い呼吸を意識しながら行うストレッチは、副交感神経を優位にする効果があります。また、ストレッチは姿勢を正しく保つ効果も期待できます。姿勢が正されると内臓は圧迫されることなく正しい位置に戻り、本来の機能を発揮しやすい環境となります。
腸の健康は全身の健康に影響するとされます。毎日を健やかに過ごすため、腸活習慣を身につけていきましょう。