コラム

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温活のすすめ  ③

冷えによる不調を防ぐよう日常習慣を見直し、「温活」を行い健やかに過ごしましょう。
〈温活を意識した食生活〉
漢方では、食材を「寒(かん)」「涼(りょう)」「平(へい)」「温(おん)」「熱(ねつ)」の5つに分類し「五性(ごせい)」としています。
「温」「熱」のものは体を温める「陽」の食材、「寒」「涼」のものは体を冷やす「陰」の食材、「平」はどちらの性質も持たない食材となります。温活をすすめる上では身体を温める作用のある「陽」の食材を意識して摂るよう心がけます。

〈身体を温める「陽」の食材(例)〉
鶏肉、羊肉、牛肉、鰻、アジ、イワシ、鮭、タラ、エビ、カボチャ、人参、ニラ、アスパラ、玉ねぎなどのほか、唐辛子や胡椒、山椒、シソやネギ、生姜などの薬味、ニンニク、柑橘類、栗、クルミ、酒、酢、黒糖などがあります。ただし、お酒は飲み過ぎてしまうと血管の拡張により体温が低下しやすくなるため注意が必要となります。

夏に旬を迎える食材には身体を冷やす「陰」のものが多く、反対に冬に旬を迎える食材は身体を温める「陽」のものが多いとされます。「陰」の食材を摂る際には、加熱する、温かいものと一緒に摂るなどの工夫をすると身体を冷やす作用が弱まります。「陽」のものだけを偏って摂るのではなく、工夫をしながらバランスの良い食事を摂ることが大切です。