コラム

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冬の不調 寒邪(かんじゃ) ①

冬に起こる体調不良
気温が下がり寒さが本格的になってくると、睡眠を取っても疲労感が抜けにくく、なんとなく疲れやすい、
集中力が続かずなかなかやる気が出ない、足腰が冷えて痛みを感じるなど、心身ともに不調を感じる方が
多くなります。

漢方では気温など外部の変化によリ、身体に影響を与える要因を外邪とし季節ごとに6つに分けて、
風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・
火邪(かじゃ)とします。

冬は「寒邪(かんじゃ)」の影響を最も強くうける季節となります。
寒邪は陰性が最も強く、体内に停滞すると寒気を感じる、手足や腹部・腰部が冷える、筋肉がこわばり、
収縮する、全身を巡る気血の流れが滞りがちとなるとされるほか、集中力の低下やイライラ、倦怠感などと
いった、さまざまな心身への不調があらわれやすい状態になるとされています。
冬の体調不良に影響を与える寒邪への対策をとり、冬を乗り切る健康管理をしていきましょう。