コラム

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冬の養生 ②

養生とは

私たちは1年を通じて、心身ともに気候の変化の影響を受けます。
冬は寒さから血流が滞りがちとなるため、手足の冷えや痛みを感じる方が多い傾向になるほか、風邪や胃腸の不調、新陳代謝や免疫機能の低下が起こりやすくなるとされています。

漢方では冬の3か月を「閉蔵」といい、寒を避け万物は扉を閉じ、動きを控え、エネルギーを蓄える時期とされます。春夏秋の疲れを癒し、次の春に向けて気力体力を蓄え、身体を整える季節です。中医学の古典とされる黄帝内経には、冬の養生法として「冷えを避け行動や想いの発散を控え、陽気を乱さず蔵を養うように」と記されています。

冬は、寒さから身体を守るため気(エネルギー)を消耗します。身体を冷やさないように注意し、睡眠時間を充分に取り、日々を安定したゆっくりした気持ちで過ごすよう心がけていきましょう。