〈ヒートショック対策 入浴時②〉
食後や飲酒後は、消化・吸収のため内臓に血液が集まり血圧が低下しやすい状態となっています。
急激な血圧の低下を防ぐため身体は機能を働かせますが、そのさなかに入浴すると血圧の変動が
より大きくなり、身体への負担が甚大となります。
食直後や飲酒後の入浴は避け、食事をとる前の入浴、または食後1時間程度の時間をあけてからの
入浴がヒートショック対策には効果的です。
また、浴室が冷えきっている一番風呂は避け、2番目以降に入浴すると湯船と浴室の温度差を
抑えることが出来ます。なお、ヒートショック対策に限らず体調が悪い時は入浴を控えましょう。
入浴すると発汗により、体内の水分が失われます。脱水症状を抑えるため、入浴の前後に
それぞれコップ1杯の水分を摂ることが推奨されています。のどが渇いたと感じていなくても、
入浴前後の水分補給を習慣にしましょう。
〈入浴時以外のヒートショック対策〉
ヒートショックを起こしやすい場所は浴室が多いとされますが、玄関・トイレ・廊下など暖房器具のない
寒い部屋で起こり得る可能性があります。浴室や脱衣所と同様に寒い場所をあらかじめ暖房器具で温め、
寒暖差を小さくするのが有効です。また、暖かい部屋から出る際には急な温度変化に備えて上着を1枚着る
などの対策を行い、ヒートショック発生のリスクを抑えましょう。