コラム

123

五行 春 ②

〈五行 「木(もく)」の特性〉
それぞれの特性を持つ、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)の五行の中で、
春は「木(もく)」に分類されます。
五行の「木(もく)」は、あらゆる樹木や草木に例えられ、上や外へむかって勢いよく伸び成長するさまを表しています。
春には草木の新芽が出、樹木は成長します。五行の春は、生長・発育・発散・伸展の季節となります。
身体は活動的となり、気や血の巡りが活発となります。

また、春に最も影響を受けやすい五臓は「肝」となります。
漢方の考えでは五臓は臓器そのものだけの意味とは異なり、その他の広い機能までを含めた概念となります。
「肝」は疏泄(そせつ)をつかさどるとされ、自律神経の調整や全身の血液の巡りのほか、循環・発散・解毒・代謝を管理します。
また、肝と胆は経絡によって結びつきのある表裏関係となるため、肝の働きが低下すると、胆の健康にも影響するとされます。