春は自律神経のバランスが崩れやすい季節となります。
適度な運動は体内の気血の流れを円滑にし、自律神経を整えます。ゆったりとしたお散歩をするなどの
無理のない範囲の中で身体を動かしましょう。
気血を滞りなく巡らせることで「肝」の働きを高める期待ができます。
春の陽気を深呼吸で体内に取り入れ、伸びやかで穏やかな気持ちで時間を過ごすことも春の養生に
なるといえます。
また、日中の温かさと朝晩の冷えによる気温差が大きく、冷えを感じやすい季節でもあるため、
冷たいものの飲食はなるべく控え体温調整しやすい服装を心がけ身体を冷やさない工夫をしましょう。
〈肝を養う春の食養生〉
肝に働きかける春の食材例をご紹介します。
春菊・菜の花・木の芽・うど・ふき・ニラ・もやし・キャベツ・人参・たけのこといった春に旬を迎える
食材や、生長の早い野菜、新鮮な葉野菜を意識して摂りいれましょう。
山菜のえぐみや酸味のあるもの、香味野菜、柑橘類などは「気」を巡らせる効果があり、春に高ぶる
肝の働きを調整します。
「陽」が盛んとなる春、毎日の生活習慣を整え五臓の「肝」を養いましょう。