コラム

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七情 ➀

七情(しちじょう) ①

漢方では、体調を損なう理由として「外感」と「内傷」の2つに分類される要因が関係していると考えます。
外感とは、気候の変化に身体が適応出来なかった場合やウイルス感染などの身体の外部に病気の要因が
ある場合をいいます。

内傷とは、ストレスや日常の不摂生の積み重ねなど、身体の内部に病気の要因がある場合をさし2つを
分類します。

また、外からの刺激により引き起こされる感情の中で、「怒」「喜」「思」「悲」「憂」「恐」「驚」の七つの感情を七情(しちじょう)といいます。
これらの感情を強く感じる状態、また長期に継続して感じる状態である場合には、健康を損なう原因の一端となるとされます。七情はそれぞれに五臓と関連しており、七情の乱れは五臓に影響を与え合い、病を引き起こす要因ともなり得るため七情のバランスを良好に保つことも、心身の健康には必要となります。
 
七情に関連する五臓