コラム

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「水毒」によると考えられる症状と漢方

前回に引き続き、「水毒」によると考えられる症状と漢方について、弊社商品をまじえお話致します。
弊社商品「源平のヒャクサン」も余分な水分を排出し血流を促すことで、めまいや耳鳴り頭重感を和らげます。
また「おはなのくすり・鼻療」は人参・白朮を加えることによって脾胃を補い、内臓を温め過剰な水分を排泄
することで鼻水などの花粉症の不快症状を抑えます。
他にも漢方処方では「小青竜湯」が有名です。五味子で背中に停滞している水分を温めて尿として排泄する
ことで涙や鼻水、クシャミなどの“水源”を涸(か)らして症状を抑えると考えられています。

神経質な人が、喉の異物感、なにか痞えを感じる場合にも関係します。「半夏厚朴湯」には水分の偏在を
調整する働きもあります。
心臓で動悸を打つ場合もあります。この場合は牛黄(ごおう)を含む漢方薬を良く用いますが、高貴薬の牛黄
(ごおう)には即効性があります。牛黄は強心薬ですが、利尿作用もあります。
夏場に汗をかいて冷たい水分を摂り過ぎると、胃液が薄まり、胃壁が冷え、胃がポチャポチャして、食欲不振、
消化不良を引き起こし疲れが取れず元気がなくなり、夏バテになります。

このときは胃の過剰水分の除去を目的に「六君子湯」を用います。
その他、便が常に柔らかい、下痢し易いといった場合も、冷えや水分の偏在が絡んでいることが多く、水分摂取を勧める西洋医学とは
真っ逆さまの、水分摂取を控える考え方が治療の基本です。