今回は、からだの隅々にまで血液を巡らせる「血液の循環」についてのコラムです。
心臓の働きが弱まると、息切れをしやすくなり、身体に充分に血液が巡らなくなります。
また、お身体の特定のところに多くの血液が流れることにより、
別の部分では不足するというようなことが起こる場合もあります。
お食事後に、消化のために胃に多くの血液が集まると、
脳では血液が不足するために眠くなるというのがその一例となります。
血液の循環が悪くなると、肩こりや腰痛、冷え性、自律神経の乱れといった、
さまざまなお身体の不調が引き起こされます。
血管が細くなり血液の流れが悪くなる原因のひとつに、
「冷え」と「むくみ」があると考えられています。
冷えると血流が悪くなりますが、血流が悪いことも冷えの原因となるのです。
また、「むくみ」は血管を圧迫して、血流を悪くします。
「むくみ」はからだの外へも広がりますが、内側の血管も圧迫するのです。
漢方薬は「冷え」と「むくみ」の解消のために構成された処方も多く、
血液の循環に大きく関わっています。