コラム

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「水毒」「水滞」とからだの痛み・不調

四方を海に囲まれた日本では、おせんべいや海苔と同じように、人間の体も湿りやすくなっています。
湿度が高くなることによって、体内に水分が溜まりやすくなり、私たちのからだにもさまざまな不調が
起こります。

天気が悪くなる前に強くなるような関節の痛みには、「防己黄耆湯」や「越婢加朮湯」のように、
体内に偏って溜まってしまった水分を排泄させるような漢方が用いられます。症状の改善に伴って散歩の
距離を延ばすと足腰の筋力がつくに従って軟骨も再生し、自然治癒しやすくなります。

高い湿度が引き金となって起こるようなからだの不調には、頭痛もあります。
頭痛の原因は様々ですが、鎮痛剤を服用してもよくならない頭痛は「水毒」が原因の場合が多く「五苓散」が
良く効きます。また、「水毒」によって、めまいやふらつき、耳鳴りが起きることもあります。

次回は「水毒」や「水滞」によって起こる体の不調に対して源平製薬で取り扱っているお薬が
どのように作用するのか詳しく見ていきたいと思います。